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夢のデパートの夢とは何か?夢よもう一度うすい夢の再興案を考える

(なんてしつこいタイトルなんだw)以前の記事でうすいについての過去と現状などを書き綴ってみたが、今回はその失敗だったとされるうすいのリニューアルを検証し、また中心市街地と共に歩む為の今後の方策を個人的な主観や盲想を含めつつ考えてみようと思う。

・そもそも店舗の建て替えは不要だったのか?
うすいについてよく言われることは新店舗への建替えは失敗だったという声が非常に根強くあって、建替えなどせずあのまま営業していればよかったのだという意見も多い。実際倒産寸前となったのたから結果的には失敗だったのだし、産業再生機構のレポート*1でも過剰な設備と結論づけている。確かに建替えによって洗練されてしまい行きにくくなったという声もあるのだが、しかし僕はそうは思わない。むしろあの建替えがあったからこそ今でもどうにかこうにか存続できているのだと思っている。仮に21世紀に入り14年が経とうとしている今、あの場所に昭和の香りがする古色蒼然たる昔のうすいが有ったらおそらく殆どの人が愕然とするに違いしないし、夢を売るべき場所がくたびれ果てて夢をも感じさせない様では郡山市民にさえソッポを向かれ、敢えてうすいに行こうという気さえ起こらずきっと今以上にうすいは苦境に面していたと思えるのだ。建替えによってとりあえず今の時代に恥ずかしくない店舗にだけはなったといえる事は間違いないだろう。(建替え前のうすいは当時でもかなりボロかったのだ)

例えば同じ県内の福島市にある中合デパートを見てみよう。福島駅東口の目の前という一等地にあるものの建て屋が古くややくたびれた印象があり、中に入れば別に汚くしている訳ではないのだが天井が低くどことなく古めかしい感じを受ける。それでも活況を呈していれば何の問題もないのだが、なんだかこちらの方が申し訳なくなってしまうほどに客がいないのだ。こうなってしまうと(ボロい店舗×客がいない)という要素が相まって乗数的に負のイメージが拡大してしまうといえるのではないだろうか?それでも中合の様に存続できていればまだいいほうで、同じく県内のいわき市にあった大黒屋デパートなどは(大黒様の宝くじつまりジャンボ宝くじの1等がここの売り場からよく出るというので有名だった)、創業100年目にあたる2001年5月21日に突然死してしまったのである(従業員にも当日朝の出勤後に倒産を告げられた)。

1999年新店舗での営業を始めて15年。その間確実に客層が変わっているし(僕も子供の頃は婆さんにもうすいへ連れて行ってもらったものだが、その婆さんは今や買いものどころか、外出すらままならない状態だ)、時代も変化している。郊外店に押され対抗する次の一手として地方の一百貨店に過ぎないうすいが座して死を待つのではなく積極的に打って出て店舗の建て替えを実施できたのはある意味幸せな事だったといえるし、それによって返り討ちにあい産業再生機構に支援を仰ぐハメにもなったのは不幸だったともいえる。でもあの見た目だけは立派な店舗*2があったからこそ、潰してしまうのは少々惜しいし、うまくやれば再生できるのではないか*2という期待も湧いて産業再生機構に支援してもらえた訳だし三越にも拾ってもらえた*3といえる。もし古いままのうすいだったら、今頃見向きもされず大黒屋のように存続はなかったかもしれないのだ。失敗だった建替えだってその経験を今後の糧にすればいいだけの事。僕が新店舗への建替えに肯定的なのはこのような考えからなのである。

21世紀にふさわしいかは別として、恥ずかしく無い建物ではある。
21世紀にふさわしいかは別として、恥ずかしく無い建物ではある。

*1 預金保険機構保管情報の支援企業に関する発表資料として株式会社うすい百貨店の資料があるので興味のある向きは参照してみるのもいいだろう。

*2 上記資料の「株式会社うすい百貨店等に対する支援決定について」において、「同社の既存店舗が百貨店業態としては優良なインフラであり、店舗運営の改善によって、収益性の改善の可能性が高いと考えられる」との記載がある事からもそれがうかがえる。

*3 三越伊勢丹ホールディングス 企業情報 グループ会社一覧

・夢のデパートの夢とはなんなのだろうか?
うすいは新店舗での営業に伴い、その方向性を都市型高級路線へと舵を切った。ライバルたる郊外店のイトーヨーカドーやジャスコと同じようなものを取り揃えたところで敢えてうすいに来てもらう動機にならない訳で(当時経営者が誰であってもそう考えただろう事は想像に難くない)県内初出店となるルイ・ヴィトンやティファニーを皮切りに、シャネルやディオールの化粧品(あの辺を通ると独特の香りがする)やプレタポルテでフロアを固め郡山はおろか県内でも他にはない高級で洗練されたデパートとしたのである。もはやデパートにおける様式(和室に床の間があるように)とでもいえるヴィトンのディスプレイも備え店舗自体はまさに目指すものが出来上がった。つまりうすいは夢とは何であるかに対し高級というところにその解を求めたのであるが、いかんせんその方向性に親しみやすさという今までうすいを支えて来たピースが欠けてしまっており、このことが郡山市民がついていけないくなってしまったといえるのではなかろうか。

高級路線のさなか親しみを忘れた…
高級路線のさなか親しみを忘れた…

・夢とは現実からはなれている?
ならばどのような店舗を目指すべきだったのか少し考えてみよう。まずは、題材となっている夢の定義・解釈からだ。「夢」を辞書で引いてみると「現実からはなれた空想や楽しい考え」とある。つまりこれを少々意訳すると、「現実からはなれた」→「非日常性」と捕らえることが出来るのではなかろうか?つまり日常利用する郊外店には無いものを提供することこそが夢に繋がると僕は解釈するのだ。郡山は無論の事、福島県でもうすいだけというものに徹底して拘った品揃えにしたらどうだろうかと言う訳だ。こんなことを書くと先述したうすいの高級路線と何ら変わりが無いように思えるがそうではない。そもそもうすいのとった高級路線は高級に偏りすぎバランスが悪かったといえ、お使い物でもない限りうすいで買うものが無くなってしまったのが敗因だったのだ。ただし高級路線も非日常性として考えるならば当たらずしも遠からずといったところで少々その方向性を修正すれば、十分に再興は可能だと考えられるのだ。次に具体的に述べていこう。

・H&MやZARA等の欧米系ファストファッションブランドを導入しとにもかくにも集客せよ。
現在福島県にはH&MやZARAのいずれも存在しない状況にある。これは福島県に「商業まちづくりの推進に関する条例案」という条例があって、都市部を離れた郊外に巨大なショッピングセンターを作れない状態にあるからだ。(建前上はそうはいっていないが)平たく言ってしまえばイオンを狙い撃ちした条例といえ、そのためイオンモールのような超巨大店舗が福島県には存在しないことからH&MやZARAのが県内に出店していないのだが(仮にイオンモールがあれば間違いなく出店していただろう)、この状況はうすいにとればまたとない絶好のチャンスと捕らえることができ、まずは早急にこの両店をうすいに出店させるべきだろう。ファストファッションをもって馬鹿にする向きもあるかもしれがいが、しかしこれらの集客力は目を見張るものがあるのは間違いない。例えば仙台にあるさくら野百貨店をみればそれは一目瞭然で、仙台駅を出てペデストリアンデッキからさくら野百貨店の2階に入ればその盛況ぶりが伺える。特に注目したいのは、客の中にベビーカーを押した若夫婦が多い点だ。かつて郡山の丸井が営業していた頃GAPが存在したが、あの狭い丸井のGAPでベビーカーを押す若夫婦の姿というのが良く見受けられたものだったが、今となっては郡山駅前でベビーカーを押す若夫婦などトンと見なくなってしまっている。H&MやZARAを出店させればうすいにこういった若夫婦を呼び寄せてくれると共に、当面はこういった若夫婦がうすいを支えてくれることにもなる。さらにベビーカーに揺られたこの子供(孫)の為にジジ・ババがお金を使ってくれる事もあるだろうし、将来この子供がお客になってくれることも想像に難くないのだ。又H&MやZARAの良いところはレディースだけではなくメンズや子供向けも取り揃えているところで、なにかとお金のかかる子育て世代の若夫婦にとってもリーズナブルなH&MやZARA等はありがたい存在になるだろう。
但し、ファストファッションとはいえまかり間違えてユニクロやGUを入れては絶対にダメだ。確かに今では丸井やパルコにユニクロやGUが入る時代だが、ユニクロやGUはただの日常にすぎないのである。

・暮らしを彩る雑貨はZARA HOMEで決まりだ。
さらに暮らしを彩る雑貨店も出店させたい。福島県初出店なら、東急ハンズやLOFTといいたいところだが、ここは一つZARA HOMEを押しておく。一時期東急ハンズの期間限定ショップであるトラックマーケットが営業していたこともあったが、これがなんともやる気の無い品揃えで中途半端なものだった。無論やるならばこういったいい加減なものではなくきちんとやらなければならないだろう。個人的には雑貨ならLOFTがあるといいのだが、上述したZARAつながりでZARAの雑貨部門であるZARA HOMEを出店させたらどうだろうか。僕はまだZARA HOMEの実店舗を見ていないのでなんともいえないのだが、日本でも結構いい線を行くのではないかとの評もあるし、今のところ希少性もありZARA HOMEができれば郡山市民も大喜びの筈だ。それになんといっても日本人は欧米の舶来品に弱いというところがあって、別にどうって事の無いものでも有り難がる傾向があるから(別に僕はそれを悪いといっているわけじゃない)、それならそこを徹底的に突いていくのが戦略というものだ(というと言葉がわるいか)。もといそういったお客さんの好奇心と購入欲ををくすぐってあげればいいじゃないかという事だ。

・やや画一的になりつつあるスタバに対し、地元の名店アーマカフェで個性を演出。
買い物をすれば途中休憩だってしたくなるから、カフェをもう少し前面押しで設置するといいだろう。今デパートに入っているカフェといえば圧倒的にスターバックスが人気なのだが(個人的にはあのシアトルスタイルというのがどうも好きになれない…)やや画一的になりつつあるし、それに元々うすいには既に地元の名店であるアーマテラスが運営するカフェが入っているのだからこれをもっと積極活用すべきである。しかしこのアーマカフェ、現状においてはどう言う事か4階の隅のほうに隔離されたように配置されていて目立たないので(おそらく売り場の服に臭いがうつるとかそんな理由だと思われる)フロア構成を見直し、アーマカフェを前に押し立てフロア内でオープンスタイルのカフェにすればおしゃれで開放感もあってよりよいものになるだろう。皆さんも画一的なスタバではなく、アーマカフェでくつろぎのカフェでもいかがだろうか。赤いパンツをはいたイケメンのウェイター氏がカフェを運んできてくれますぞw(今はもう赤いパンツい履いてないのかな?僕はあの格好を見たときビックリしてしまった。)

・リーズナブルだけどセンスがいい、そんなブランドを引っ張って来て親しみを取り戻せ。
メンズフロアはどうかといえば、ラルフローレンにカルバンクラインなど(タケオキクチも高いなぁと)僕なんかには手も足もぐうの音もでないブランドが並んでいる。しかしそれでは親しみを取り戻すことが出来ない訳で、親しみ…要はリーズナブルだけどセンスがいいブランドを引っ張ってくる必要がある。僕がまず思い浮かべるのはユナイテットアローズグリーンレーベルになるだろうか。こういったブランドを2つ3つ積極的に入店させ(そういったブランドを引っ張って来るのが腕の見せろころだ)うすいに来たけど(高くて)買うものがないよという状況を是正していかなければならないだろう。ただ誤解されぬよう述べておくと、決して高級ブランドを追い出せなどと言う訳ではなく、要はバランスよく出店させよと言う事だ。

・丸井亡き後の穴を埋めよ。
ここで一つ僕からの要望は郡山の丸井亡き後、靴、財布、鞄のこの3つを買うところが無くなり非常に困っている事で、うすいにはこの穴を埋めてもらいたいのである。僕に限らずこの3つは、10万円もするような高級品までは要らないけど数万円程度のちょっといいものを買いたいという人達は相当な数がいる筈だと僕は睨んでいる。郡山の丸井は店舗が狭かったせいも有ったのかもしれないが、靴、財布、鞄がブランドごとではなく1箇所に集めてあって、選びやすかったしそれなりに種類もあって大変重宝していたのだが、丸井閉店に伴い買うところを失ってしまっている。うすいにおいては現状でこれらの品揃えが圧倒的に少ないし、年配者向けのものが多いように見受けられ丸井の受け皿になるどころかそういった需要を取りこぼしてしまっているし、もはやネット通販に客を取られてしまっているかもしれないのだ。
さらにここでもう一歩踏み込むなら、例えばロコンドようなネット通販業者と提携しそのショールーム機能を提供する。つまりネット通販の最大の弱点である実物が見られない点を、うすいがショールームとなり実物を展示し弱点を補完するという訳だ。ネット業者側は実物を展示でき、うすい側は在庫を持たなくて済むというそれぞれのメリットもある。売れた分についての取り分など詳細を詰める必要のある部分も多々あるだろうが、将来に向けネットと実店舗との融合、あるいは相乗効果のあげ方について試行錯誤でやっていかなければらならない施策として取り組んでみる価値はあるのではなかろうか。

・まさに夢の国、ディズニーストアの復活を望む。
子供向けのフロアには以前ディズニーストアが入っていたのだが(これも当時は県内でうすいだけだった)、どうしたことか震災を機に撤退してしまっている。その経緯は不明なのだが(原発事故で恐れをなした?元々契約期間の終了だった?単に売上げが悪かった?)理由はどうであれこの事はつくづく残念に思われる。いつの年だったか正月あけに仕事で福島市のあるお客さんのところに伺ったら、「(小学生の)娘にうすいに連れてけってせがまれてるんですよ、うすいにディズニーストアあるでしょ。お年玉をもらって金持ってるからるさいんだよなぁ」とそんなこと言っていた事があったなと思い出される。こうやって見るとやはり集客が望めるショップなのだから、是非復活のために動いてもらいたいと思う。

・ゆるキャラブームに便乗。
うすいのCMで同じみアヒルのキャラクター。改めてみると中々愛嬌があってゆるキャラにぴったりではなかろうか?はっきり言ってブームに便乗するのだが、流行り物に乗っかる事は決して悪いことではない。土日だけでも、子供向けフロアに出没し子供達の相手をすれば大いにウケるだろうし親しみも沸くだろう。さらに便乗して郡山市のがくとくんと一緒にイベントに出没すれば、いい宣伝にもなる筈だ。万が一特定の企業に肩入れをしているなどとクレームがついたなら、あなたもゆるキャラを作って一緒にやりましょうよとすればいいのである。
ちなみにうすいのブログには「今日も買い物日和」の「日和」と「ピヨリ」ともじってあるからきっと名前は「ピヨリ」というに違いないのだけど、でもこれヒヨコじゃなくてアヒルなんだよね。

うすいのゆるキャラ「ピヨリ」ちゃんでもヒヨコじゃなくて実はアヒルだw
うすいのゆるキャラ「ぴより」ちゃんでも実はヒヨコじゃなくてアヒルだw

以上、主観や盲想含みで我が試案を書き綴ってみた。うすいリニューアル失敗の原因だったバランスを欠いた高級路線。これを僕が解釈した夢=非日常性をキーに補正し、高級で非日常的なものから、郊外店には無い親しみやすくてセンスがいい非日常的なもの迄バランスよく取り扱う。しかもそれが福島県内でうすいにしか無い物ばかりだとなれば、おのずと人が集まり過去の活気を取り戻すことが出来るのではないかと考えるのだ。
郡山市民の僕としてはかつての様にうすいが勢いを取り戻し、郡山市民そして郡山の中心市街地と共に歩み続けることを切に願うものなのである。そして再興の暁には以前のように、TVに新聞に路線バスにと盛大に広告をうってもらいたいものだ。今度はこのピヨリちゃんのラッピングパスを見てみたいぞ。
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No title

確かに新幹線の車窓から見える第二うすいの威容は何とも言えない独特の趣がありました(笑)。ですから、店舗を建て替えなかった場合のリスクもやはり相当大きかったでしょうね。これに対してうすいは新市長を誕生させてそごう進出(駅西口再開発のキーテナント)を阻止し、さらには中町再開発も実現させてしまい、本当に見事な手腕を発揮しました。ただ残念なことに、小売店経営者としては資質を欠いていたようですね。再開発で30億もの補助金を受け取りながら商店街を行き交う市民に憩いの場を提供するためのベンチの一つも用意出来なかったのですから、商いの心を失っていたのか、そもそもはじめからそういうものは持ち合わせてはいなかったのかのどちらかでしょう(再開発組合の中では、地権者であり唯一のテナントという立場からうすい百貨店には相当の発言力があったと推測されます)。少々冷めた意見になりますが、あらゆる形で地域社会に貢献しようという経営者の強い意志がなければ、総合力で劣る地方百貨店などは存在意義を失って当然と言えるでしょうね。
批判的なコメントはほどほどにして、今回は再建案ということでした(UPされるのをずうっと待っていました)。今回も、実際にプレゼン資料として通用しそうな説得力のある充実したリポートに仕上がっていますね。非日常という解釈はとてもわかりやすいですし、ご提案一つひとつにただただ頷くばかりです。とりわけゆるキャラはすぐにでも始められそうなグッドアイデアですね(柔軟な発想力もお持ちですねぇ)。また、いくつかのエピソードから知らないことも教えていただきありがとうございます。うすいの現経営陣にも是非参考にしていただきたいものです。

No title

>UPされるのをずうっと待っていました
といわれるほど、期待されるものではないですよ。月に1本書くか書かないか位のペースなので、たま~に覗いてやってください。

今回はうすいの再興案を考えて見ました。僕は街の魅力というのはその多様性にあると考えていますが、うすい無かりせば郡山はデパート一つ無い街になってしまいます。これからの人口減少時代、地方都市は色んなものを失っていくことになるでしょうが、それを少しでも遅く出来れば…そんなことを思いながら今回の記事としました。
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あさか野

Author:あさか野
郡山の行く末を思案するロスジェネ世代の郡山市民

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