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100年目の再出発 福島交通

福島県の中通り地区を営業区域としている鉄道及びバス事業者。かつて東北の政商と呼ばれた小針暦二が社長を務めていた時代は何ともダーティーなイメージがつきまとう会社だった。政界に何か疑惑が発生すると必ず福島交通小針暦二の名前が挙がるといった調子で、もう亡くなった僕の親父は「本当に悪い奴だな」とこのような報道がある度によく言っていたのを思い出す。

この小針暦二という人物、政界工作というか裏工作は得意だったようでそもそも福島交通の社長に就いたのも、労働争議で揺れていた混乱に乗じて政治家のつてを利用して乗っ取ったようだし、福島交通の負債を東京佐川急便に肩代わりさせたり、石川銀行から(返すあてもないのに)融資をしこたま引き出したり(結局は不良債権となり石川銀行経営破綻の一因となる)とまあちょっと調べただけでもあれやこれやと出てくるといった始末なのだが(興味のある向きはググってみるのもいいだろう)、経営の方は不得手だったようで、小針が乱脈経営で作った多額の負債が後に福島交通に暗い陰を落とすことになる。

タイトルを「100年目の再出発」としたが、実はバブル崩壊後は何度も再出発をしているようなものでその事象をあげてみると、
・小針暦二の死去後、長男の美雄が跡を継ぐが親譲りの経営センスの無さを露呈、取締役会が美雄の社長職を解き小針一族を追放する。(経営者の変更による再出発)
・鉄道とバス事業を切り離し新福島交通(後に福島交通と名前を戻す)とし、残る福島交通をエフアールイーと改称し1999年自己破産。これは負債処理の為ある程度計画的だったと思われる。(登記上はエフアールイーが存続会社だったので福島交通は一旦消滅したことになり再出発)
・創立100周年目(実はこの段階で倒産は秒読みだった)記念事業のハワイツアーだけはどうにかこうにか敢行したものの、これをもってしてついに会社更正法の申請となった。(これが本当の再出発)

元々自動車が普及し路線バスの需要が減り収益が悪化している所に、負債処理のエフアールイーを意図的に潰したものの福島交通自体も40億程度負債を引き継いだ事、さらにバス事業の自由化により観光貸切部門までも利益が出なくなってしまったのがトドメとなったようだ。(確かに今は小中学校の修学旅行で福島交通のバスを使っているのを見る事がなくなった)その後、みちのりホールディングスがスポンサーとなり再々々?出発で経営立て直すことになり現在に至っている。

政商小針暦二による乱脈経営という破綻経緯はやや特殊ともいえるが、産業再生機構が取り扱った案件には地方のバス事業者が名を連ねる所を見ても自動車の普及や少子化・過疎化などによって地方のバス事業者の苦しい現状が伺える。

もう少しだけ昔話をすると、福島交通の車両については三菱ふそうで統一されていたというのが特筆すべき点だろう。それは三菱自動車工業が福島交通の株主だったという理由によるところからくるものだが(余談を言えば傘下の福交整備はふそうの指定整備工場だ)、その状態は福島県中通りがある意味ふそうの聖地であるかのようであった。しかし会社更正法の申請ということで(100%減資となり関係が切れたのだろう)今ではすべてのメーカーの車両が導入されるようになり、特に路線バスにその傾向が顕著にある様だ。
しかし、肌色の下地に赤の縞模様そしてスカート部分を青く塗ったという少々センスがないカラーリングのボディを纏い、豪快なエンジン音とフィンガーシフトの金属音を奏でながら市内を走る初代エアロスター(盛大な排ガスの黒煙は玉にキズだが、乗降口側の視野拡大窓の配慮はニクイではないか。最近は二代目エアロスターもだいぶ増えてきた)を長年見続けさせられてきた郡山市民の僕からすると、やっぱり福島交通にはふそうがしっりくると思うのだ。「富士には月見草がよく似合う」とは太宰治の富嶽百景の一節だが、それにならえば 「福島交通には三菱ふそうがよく似合う 」といった具合なのである。

福島交通には三菱ふそうがよく似合う
福島交通には三菱ふそうがよく似合う。 とはいえこの初代エアロスターは、最低でも車齢18年のご老体だ。

さらに、うすいの記事でも少々触れたが、車体側面の広告がうすいの広告になっていれば(ラッピングバスなら尚よし)言う事もないのだが、昔話もココまでとしよう。

さてこの福島交通のスポンサーとなったみちのりホールディングスという会社、元産業再生機構のメンバーが立ち上げたコンサルタント業を行う経営共創基盤の子会社で、その傘下に福島交通の他、茨城の茨城交通、栃木の関東自動車、岩手の岩手県北自動車等々地方のバス事業者を保有し、さらに昨年8月同じ福島県の会津乗合自動車も傘下に加えた。地方のバス事業などそうそう儲かるものとも思えないのだが、なにか思うことがあるのだろうからそのお手並みを拝見したいというところだ。

最後にこの際、新常磐交通もグリーンキャブより株式を譲渡してもらい福島県内の路線バス事業を完全統合し新福島交通ではなく「真福島交通(英:True Fukushima Transport)」として新たな船出をしたらどうかなどと盲想を述べたところで本文を締める事としたい。
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郡山の行く末を思案するロスジェネ世代の郡山市民

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