橋下市長退任と大阪都構想の行方

今回は郡山ネタを外れて政治ネタを少しだけ。

先日の12月18日、橋下大阪市長が任期満了をもって退任した。
20000パーセント出馬は無いと否定したものの大阪府知事選に出馬。当選後は財政破綻が迫る大阪を立て直しそして発展させるため大阪の改革を断行しようと大阪都構想をブチ上げ、大阪府知事、市長のW選挙で市長に転向、そして遂に2015年5月17日大阪都構想の賛否を問う住民投票の実施にこぎつける。本人自ら大阪都構想が否決ならば「任期満了で政治家を辞める」と断言し進退を賭けて臨んだ住民投票の結果は僅差で否決され、発言通り任期満了で市長を退任となった。

橋下元大阪市長の話は軽く経緯だけにとどめ(僕のブログなどではなく他にいくらでももっとまともな記事はたくさんある)僕が気になっているのは、タイトルにもある大阪都構想の方だ。大阪を都にすると何がいいのか?あるいは大阪都構想のメリットがよく分からないという声に対して、大阪府と市による二重行政をなくしムダを省くのだと理解しやすいよう訴えたのだが、確かにそれは間違ってはいないがしかし、残念なのはその事だけに内容が矮小化されてしまった事だ。

本来大阪都構想の主旨は、地方自治をその地方の人の手で行うための構想でつまり地方自らが、自らの実情に合った制度や法律を自ら制定し、地方の発展ために実行していく事とその為の仕組みを作る事にある。いま行われている地方自治というのは、国が作った法律に従って行っているだけに過ぎず地方の実情にあっていないのである。確かに地方であっても条例は作れるが、それは法律の中でも枝葉末節のような部分であるし、そもそも国が作った法律に相反するような内容の条例は作れないのである。

例えば僕がネタにする街づくりの観点でいうとまちづくり3法を挙げてみる。1990年代末期に旧大店法の廃止によって、郊外店が続々と現れると中心市街地の衰退が顕著になる。その揺り戻しとでも言う事か、2006年にまちづくり3法の改正が行われ郊外店を規制する方向に振りつつ、TMOやら中心市街地活性化協議会やらを設置し中心市街地の活性化を図るものとした。しかしこのまちづくり3法の改正から10年が経とうとしているが、地方の中心市街地は衰退したまま賑わいを取り戻せていないことから、結局は国が作ったまちづくり3法は改正を経ても役に立たず有効に機能していないことがうかがえる。

さらに、僕がこのブログで好き勝手な提案を書いているがそんな事は法に抵触して出来ないのだなんていう事もあるだろう。しかし法に抵触するなら、街の発展とを天秤にかけ必要とあらば法律を変えてしまえばいいと言う事でもある。

つまり、国が作った政策を押し付けられそれをただ地方が実行するのではなく、地方が自ら立案し政策を実行する仕組みが欲しいと僕は思っていて、まずはその為に大阪の大阪都構想を先行事例とし、自ら行う地方自治の見本を示してほしかったのである。そして大阪以外の地方は大阪都構想をお手本として自らの手で行う地方自治を実施してほしいと思っていたのだ。

ただ、そうは言っても地方議員も自ら制度を発案しなどという能力をもった人材が欠けている現状がある。あの号泣会見のようなのは論外としても、例えば地方議会において議員提案による政策は非常に少なく首長が提出してきた案(自治体の職員が作成した案)を審議するのがほとんどであるし、先月行われた郡山の市議選だって「安保法案反対」などと、地方議会に関係の無い内容を連呼する有様だから、確かに政策提案の能力には疑問符が付くと言わざるをえない。しかしそれでも地方の現状を勘案し、時代の変化に対応しスピード感のある政策を実行するには、大阪都構想のような地方が自ら政策を実施できる仕組みが必要だと思うのである。自治体職員には有能な人も少なからずいるのは確かであるし、また地方で事業をしている人の中には、法的な障害(規制の類)が無ければ新しい事業を展開してみたいという意を持った人もいたりするのである。現状の衰退している地方の活性化を促すには、そういった人が動けるようにしてあげる(政策を作ってあげる)ことが必要なのだ。

さて、一旦否決された大阪都構想であるが2015年の11月22日に行われた大阪府知事、市長W選挙では大阪維新の会が勢いを取り戻し圧勝している。そして幸いなことに再び大阪都構想にチャレンジしたいとも表明している。それがいつになるのか、また本当に実現するのかは不明である。しかし今度こそは大阪都構想が可決され自らの手で行う地方自治が大阪を手始めとして、全国に波及する事を期待するものなのである。
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