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大雪に見舞われた郡山 - 東日本大震災の経験はどこへやら

去る2月15日関東南岸を通過する低気圧の影響で、週末の郡山は大雪に見舞われた。丁度その1週間前の2月8日~9日も雪が降って結構積もったのだけど、郡山に生まれ育った僕としてはまぁこの位は降るもんなんだよと、むしろ今年は12月1月と殆ど降らなかったから少ない位だなどと思っていたら、さすがに今回の雪は驚く程に降り積もった。非公式なデータだと郡山消防署前83cm(郡山には気象台が無いため積雪量の公式発表が無い)近年まれに見る積雪量で15~16日は市内の道路が麻痺して大渋滞となり混乱に陥った。
(きっとこれは、僕のように郡山はこの位降るんだよとアマく考えてた人が結構いて外出した人も多かったのが混乱に拍車をかけたのではないかなと思う。お前もその一人だろうというご指摘があるかもしれないケド、いえいえそんな事はありません。僕の場合、おそらく街は輻輳状態にあるのは想像に難くないと思っていましたので家で大人しくしてましたよ。午前と午後と2回の雪かきを終えた後一応あたりを偵察してきてから大丈夫そうだったのでベニマルと灯油を買いにガソリンスタンドには行ってきたけどね)
それはさておきながら、当然コレだけ降れば交通機関を始め各方面に影響が出るのは必至である程度混乱するのは仕方が無いのだが、はたしてそれに対する対応ができて出来たのかといえば疑問が残る。そこで今回は市民からの目線で特に情報の発信という点から検証をしてみよう。


まずは郡山市
市のホームページによれば、あらゆる手段で災害情報を配信!平成25年12月28日から多様な配信手段で災害情報をお知らせします。台風・地震など気象情報や市内の災害情報などを携帯電話やパソコン、電話やラジオからいち早く防災情報をお伝えします。
との事なのだが、僕が確認出来たのは警報・注意報発令状況を除けば以下の4つ
・2/17の小中学校は休校とする(なぜ高校は載せない?)
・市道を除雪中(どこを除雪してどこは除雪しないのかわからない)
・中央公民館のイベント中止(他の市の施設が開いているのか閉まってのか不明)
・不要不急の外出は控えるお願い。
とたったこれだけだけ。(しかもいずれの情報にも詳細がない)まさか同ページの「配信する情報」表にある項目に該当しなかった等と言い訳でもするつもりなのだろうか。(そんなことを言ったら原発関連も記載されていないではないか。エエィどうなんだっ!)

各マスコミ

テレビ局
NHK、民放の各地元テレビ局も15日は一時的にL字型の縮小表示にして大雪情報を流したもののその内容は、JRの不通情報と高速道路の通行止めおよび一部地域で停電発生を流す程度でしばらく経つと通常画面に戻り、後はオリンピックの中継を流していた。こんな調子なのでテレビは(東日本大震災のときもそうだったが)いざという時役に立たないと思って間違いない。そもそも提供する情報が偏っているし、例えば今回の大雪でいうなら鉄道(特に新幹線)と高速道路が大好きでこれが止まって、乗れなくて困ってる人や閉鎖されているインターチェンジの絵が撮ってきて満足してるようだもんね。市民の足といえる路線バスの運行状況などそっち退けだし、一般道の大渋滞などどうでもいいのだろう。又このような状況の中、呑気にオリンピック中継を流していたのにも腹を立てて人もいたのではないだろうか。送り手と受け手で情報のミスマッチの状況であったといえる。

郡山コミュニティ放送(ココラジ)
以下郡山市防災ウェブサイトより転載
2014/01/24 発行
郡山市では災害が発生又は災害の発生が予想される際には、株式会社郡山コミュニティ放送(ココラジ)に割り込んで災害情報を放送することとしておりますが、現在、機器調整のため放送を一時停止しております。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解をお願いいたします。再開の際には、お知らせいたします。(2月17日時点では再開の掲示無)とまぁこんな有様。日本放送コミュニティ協会によれば地域密着や防災情報など言った言葉が掲げられているのだけどなぁ...。

ラジオ福島
唯一有用な情報を発信し続けたのがラジオ福島だ。
リスナーからあがってきた交通情報を番組内で取上げ、さらにはツイッターによる提供も行い、深夜帯は交通情報を24時間体制での放送を敢行した。ラジオ福島には過去(やはり大雪だった)2010年12月の豪雪による交通マヒを1日近く報道できなかった苦い経験があった。(地方の単営ラジオ局では自前の取材体制に限りがあった)その事から東日本大震災の際には、いち早くリスナーからネット経由で情報を収集し、発信することを決行するなど情報提供の形というのを模索し続けてきた経緯があるのだが、やはりその経験が生かされている訳だ。

交通機関

JR東日本
僕が確認した時点では、既に自社のホームページへ反映済み。そもそもJRは平常時から運行状況のページが用意されいるのだ。(社内にそういう仕組みが構築されているのだろう)

福島交通
15日は、やや対応が遅れ10時の全線運休決定に対しホームページへの反映が12時過ぎとなったものの、さすがに16日以降は、朝6時の時点から運行状況を自社ページに掲載したようだ。(もしかするとホームページを更新できる人が限られているのではないかな、だからこそ初日は掲載が遅れたのではないだろうか?地方のバス事業者など経営的にも苦しいし...)

番外編

ヨークベニマル
地元スーパーの雄であるヨークベニマル(郡山で創業し今では7&iホールディングスの食品スーパー事業の中核を担っている)も取上げてみた。1民間企業に酷かも知れないが、郡山においては寡占状態となっているので、これはもうインフラとして無視できないといえるのだ。ホームページ上には雪による影響等の案内は無かっが、自宅より最も近い店舗は普通に何事も無いかのように営業していて、土曜日の時点では別に商品も欠品しているようでもなかった。(大雪であろうが何であろうが、営業を行うのがある種の企業責任だという事なのかもしれない)でもやっぱり営業状況の発信があってもいいと思うのだが。

ちなみに未確認で申し訳ないが、イオンやザ・モール(西友)は早仕舞いをしたようだ。もしそうならば、わざわざ出向いて無駄足になった人もきっといた事だろう。

ざっと見た範囲ではこんなものだったろうか。僕の着目点がネットに偏っているかもしれないが、それは情報の受け手側の都合に対する融通が利くからだ。朝出勤して夕方帰ってくるという人ばかりではない訳だし*1、ネットなら特に時間的な都合には融通をつけられる。
テレビやラジオはその場に張り付いていないとならないし、そもそもそのネタを取上げないかもしれない。他には電話という手段もあるが、24時間受け付けているとも限らないし、そもそも電話というのは問い合わせる側はいいのだが、対応側の負担が大きい事があげられる。非常時ともなれば特に大きな問題となるだろう。重要で急を要する内容ならまだしも、クソみたいなクレームも山ほどくるはずだ。その点でもネットは、ツイッターやフェイスブックなどのSNSなどを使えば、難しい知識も必要とせずコストほぼ発生しない上に手間もかけずに情報を発信・提供できるというメリットがある訳だ。何も僕は闇雲にネットやればいいと言っているのではない。例えば、別にクソつまらないブログに力を入れる必要などさらさらなく、必要な情報を必要な時にささっと発信する為に今ある仕組みをウマく活用すればよいといっているのだ。(何度もいうけどその仕組みをタダで使えてしまうのだよ)

*1 2005年の産業(3部門)別就業者数の割合(国勢調査より)では三分の二が第3次産業就労者となっていて、様々な勤務体系の人がいる事を伺わせる。(第2次産業だって交代勤務があるしね)

開成山公園駐車場(総合体育館向かい側)に仮置きされた雪

さてそんな事を踏まえ今回の大雪における郡山市の対応を総括するならば、なんともお粗末な状態だったとしかえいないだろう。前述の通り「あらゆる手段で災害情報を配信!」なのだがちっとも発信してくれないのだから弁解の余地が無いのである。
そりゃあ市の職員だって泊り込みで市役所に詰めて一生懸命やっていたのだというかもしれない。仮にこれが高校野球ならそれでもいいだろう「一生懸命やったけど勝てなかったでも頑張った」と。しかし災害対応は人命に関わるのだからそうはいかない。一生懸命やったのにうまく行かなかったとなれば、それは仕組みや手順、運用体制に問題があるからで、個人の頑張りに論点をすりかえるのは、本質を見失っている事に他ならない。

ならば今回の大雪で何を発信すればよいのかというのを少し考えてみたい。ちょっと思いつく範囲でもこの様な事が挙げられる。

インフラ状況
電気、水道、ガス、電話等のインフラ状況と、障害が出ているならその復旧状況の随時更新。
 
医療関連
休日当番医や休日救急センターの状況

学校関連
市内の保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校の休園、休校の判断状況など。私立・市立・県立等区別なくとり上げる

鉄道や、路線バスの運行状況
運行会社のリンクを張ったからいいだろうということは決して無い。情報のソースはいくらあっても困る事はない。郡山駅前のタクシー待ちの状況などを取上げるのだって有りだろう。

道路状況(積雪・渋滞等)
高速道路を始めとして市内の国道4,49,288号および主要道路である東部幹線、内環状線、南インター線、静御前通り、文化通り、さくら通り、うねめ通り、コスモス通り、美術館通り等を取上げる。
 
上記道路の除雪状況など
どの道路は除雪して、どの道路は除雪しないのかその理由も明記し、又その順番や進捗度合いを随時更新。(限られた除雪体制の中で物流や救急搬送の観点から優先順位や路線を判断したと言い切る。非常時には市民の文句に答えている暇は無いのだ)
 
スーパー等の営業状況
上述したように、営業状況を載せてしまば無駄足を踏む事もなくなる。なにも市内全ての小売店舗を網羅しなくとも影響が大きい大型店だけでいいだろう。防災協定を締結した店舗としても構わない。こういった事を書くと特定の企業に便宜を図った等とツマラない事を言い出す奴がいるが、市民生活において必要な情報である事に違いないではないか。
 
ガソリンスタンドの営業状況
東日本大震災のときの混乱は記憶に新しいが、ここは公表するにも若干考慮が必要だろう。(場合によっては非常時は道路に溢れる順番待ちはキップを切ってしまうような条例も必要かもしれない)
但し、今回はほぼ混乱は無く一部店舗で油層所(富久山にある)からスタンド間の配達が難航したところがあった程度の様だ。
 
車使用の自粛要請
今回の大雪では市内の道路が麻痺してしまい、救急搬送や停電復旧にもに支障があったはずだ。それに輪をかけて車で出かけてスタックして動けなくなる者が続出しさらに状況を悪くした。これらのことを丁寧に説明し市民に協力を求め、説明すれば分かってくれる人だけにでも協力してくれるよう呼びかける。(説明しても分からない人は構うだけ時間の無駄だ)
又、一旦渋滞にはまると3~4時間は動けなくなるなど少々の脅しをかけて置き、徒歩での外出へ誘導させるというのも手だ。(実際そのほうが早かったのではないかな)クルマでの外出を控えてもらえば除雪も早まり、問題の解決が早まると説明するのである。

その他
場合によっては、図書館や公民館等の緊急度の低い一般施設を閉鎖し、人員を大雪対応に振り分けるなどの対応をし、そのアナウンスをするのも有りだろう。(どれだけの効果があるかは別だがこういったアピールも重要だ)

とまあこんなところだろうか。やや作為的な部分に誘導やハッタリなどもあるが(別に悪意があるわけではない)こうやって並べてみると、実にどうって事のない情報である事に気付く筈だ。とても難易度が高く危険で情報を収集するには困難が伴うものでもなんでもない。しかしながらこの程度の情報であっても、きちんと整理して随時発信していけば十分に役に立つのである。

最後にトドメとして、市長自らがテレビを用いて緊急会見を行い大雪の対策を述べれば万全だ。ネットに拘ってるお前がなんだといわれそうだが、しかし自発的に情報を取れる人とそうでない人もいる(大概すぐ年寄りをダシにするではないか)のだから仕方が無い。それにこの位やれば市民の側も今は非常事態なのだと意識せざるを得なくなるだろう。
会見内容は基本的には上記に挙げた項目と基本的には同一だ。限られたリソースの中から対策をしている為、市民の皆さんには多少不便をかけることもあるだろうが、市民生活における重要度から優先順位を決め実施しているのだと理由を述べながら*2ウマくアピールすればいい。
せっかく郡山に2局もテレビ局が存在しているのだから、あるものは何でも使えばいい。無論、自治体だからといって何でもかんでも好き勝手できる訳ではないのは理解できる。自治体は法に基づき手続きに従って事を進めていくのだというのも分かる、しかしこうした時のために災害時相互応援協定として「災害時における報道に関する協定」が既に法に基づいた手続きの為に結ばれいるではないか。

*2 理由を述べながら
この大雪の後、開成山公園の駐車場や阿武隈川の河川敷を除雪していたのを見て、何でこんなところを除雪しているのだ他にやる所が幾らでもあるだろうと怒りを爆発させている人がいたのだが、実は除雪した雪の捨て場所を確保するための事だ。このように情報発信を怠るとツマラナイところで心証を悪くしてしまう。こういたことを防ぐ予報線を張る事も重要ではないかな。
今回用いた写真は雪の仮置き場となったその開成山公園駐車場だ。休日返上での(写真は1週間後の日曜日に撮影)対応に除雪作業員の方々へのお礼を申し上げる。

ここに書いた事(特に市長の緊急会見等)は前代未聞だ、大げさだ何をバカな事を言っているのだというかもしれない。しかし東日本大震災を経験して分かるとおり、これからトップに立つ人間というのは強いリーダーシップが求められしかもそれを非常時という切羽詰った状況の中で発揮しなければならい。となればいざというときに、最も効果の有りそうなことを即座に判断し断行する必要がある。このくらいの事をするのに腹を括れないのであれば何も選挙に出る必要もなく、いち有権者でいればいいのである。もちろん批判はあるだろう。その批判だって事態が落ち着いたら、じっくりと吟味検証し結論を出せばよいのだ。

僕が何故今回の大雪に対していささか辛辣な意見を述べたのかといえば、このような有様では東日本大震災の経験を全く生かしていないと感じるからだ。ご存知の通り東日本大震災は地震、津波そして、福島に限って言えば原発との複合災害であれも駄目、これも駄目の状態の中で対処していかなければならなかった。しかしあの震災から3年経とうとしている今、その時の状況をつぶさに検証していけば、何が良くなかった、こうする事も出来たなどと対策を見出す事が出来る筈だしその時間も十分に有った。
だからこそ郡山市も「あらゆる手段で災害情報を配信!」出来るように仕組みも整えたし、各企業との防災協定だって結んである、後は実行あるのみだ。被害に遭われた方もいらっしゃるのでこんな言い方は不謹慎かも知れないが、災害の過酷度でいえば比較的小さい大雪という状況はいい訓練の場になった筈なのだ。それなのに対応が出来ないというのならばこれではいつか来た道の同じ轍をまた踏むことになってしまうではないか。
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郡山の行く末を思案するロスジェネ世代の郡山市民

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