郡山駅前の近況など 

今回はここ最近動きがみられる駅前の状況などを簡単にレポートしてみたい。

まずは大町のダイエー跡から。ご覧のとおり囲いで覆われ解体作業が始まっている。21年の長きに渡り郡山駅前衰退のシンボルとでもいえた負の遺産の解体は喜ばしい限りだ。

囲いがされ解体が始まった旧ダイエー跡
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福島テレビの報道によれば(youtubeにアップされていたけど消えてしまった)、建物内部は天井や内装のボードが剥がれ落ち雨漏りがするなどかなりひどい状態だったようだが、外から中をちょっと覗いた感じでは主要構造体の損傷は少ないようにみえる。おおよそ同じ時期に建てられたATiや丸井跡のうち、震災後ATiは修復のうえ再開し丸井跡やダイエー跡は解体となった。その明暗を分けたのは地震による損傷具合というより借り手の有無という事だったのだろう。

中をのぞくと柱などの主要構造体は損傷が少なかったようにみえる
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このダイエー跡が解体されると取り合えず跡地は駐車場になるようだが(余談だがダイエー別館跡は既に駐車場となっている)、解体によって停滞している大町区画整理事業の外堀は埋まったといえる。区画整理事業の推進と跡地の開発を期待したい。

ダイエー別館跡は既に駐車場へ
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次に駅前へやってきてATi前の横断歩道からタワークレーン2基を望む。手前がダイワロイネットホテルで奥がエリート39ビルだ。エリート39ビルは2年位前だったかこの界隈にある飲み屋のおやっさんに全フロアがカラオケ屋のビルになるという話を聞いたのだけど、でもその本人が「私もお客さんから聞いた話を別のお客さんにさもホントの事のようにしゃべるんですよ」と笑って言ってたっけ。という訳でこの話の信ぴょう性はゼロであるw。完成は2016年1月。1フロア約50坪で賃料は約75万円との事。

タワークレーン2基を望む
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ダイワロイネットを別角度から。こちらはは2016年10月完成で1F~3Fは商業フロアとなる。どの様なテナントが入るか楽しみでもあるが、賃料が物凄く高いとのもっぱらのウワサでとてもあんなところに入れないよという弱気な声もある。果たしてどうなる事だろう?

しばらくはタワークレーンの成長が楽しみだ
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次は駅前広場の駐車場へ。6月号の広報こおりやまに掲載されたのでご存知の方も多いだろうが、駅前広場の駐車場は廃止になるとの事。降車場がタクシーと一般車が入り乱れ輻輳しているところに、この30分無料の駐車場待ちのクルマの列が輪をかけて状況を悪くしてしまっていた。

広報こおりやま 2015年6月号より抜粋
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そもそも経済の原則を無視している時点でうまくいく訳がないのだから(駅に近く便利であれば駐車料金が高くなるのが当然)僕は常々この駐車場を廃止すべきだと思っていた。本当にちょっとした用事の為どうしてもここに駐車場を残したいというのなら、例えば30分迄は無料としそれ以降は30分毎に2,000円加算とする大胆な料金設定を実施し回転を上げるように仕向けるなどいくらでもやりようはあっただろう(そうすれば利用者は本気になって30分で駐車場から出庫していく筈で、現状は30分の料金で1時間止められる都合のいい駐車場になってしまっている)。仮にこういう料金設定であっても新幹線への送り迎えとか切符を買うとかなら十分だし、もしこれで苦情がでるなら「あなたはこの駐車場の本来の主旨から外れています」と回答すればいいのである。

クルマを締め出したレアなシーンの一枚
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この駅前広場が出来たのは2001年の事だが、当初からこの降車場と駐車場は混雑がひどく問題を抱えたままだった。今回ようやく対策が施され一般車とタクシーの降車場を分離を行い来年春の完成との事だが、それにしても15年というのは(生まれた子供が高校生になる年月だ)時間がかかり過ぎだといえる。
ダイエー跡が21年、駅前降車場が15年、丸井跡が7年とそれぞれ解決迄にかかっているが、このスピード感の無さは改めなければならないし、さらに中心市街地にはあと二つ太田病院跡と寿泉堂病院跡も残っている。問題を先送りすればそれはそのまま都市の停滞として返ってくるのだから、それならば問題は(100%でなくていいから)解決する事を郡山の市是とするべきだ。もしそれを実践できるなら街としての価値や魅力が増し、さらには都市間競争から頭ひとつ抜け出す原動力となるだろう。

普段はこのような状況
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例えばこの降車場なら、運用開始の最初の1年目は様々な問題が顕在化するだろうからそれらを把握し、2年目に改善案検討、3年目に改善策の実施といった具合で3年を1サイクルで回していけば、10年も経てば3回の改善が実施される訳で概ね使用に耐える及第点ぐらいの降車場にはなっている筈だ。市民にとってもただ年月が経過してしまったものと、年月を経ていけば問題が改善されているというならどちらが良いか比べるまでもない。より良い街を作り上げるにはこのような改善サイクルを回せるかにかかっているのだ。

降車場はタクシーと一般車が入り乱れる
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最後に東口である。郡山駅2階の自由通路を渡ってくれば数台の客待ちのタクシーと、家族の迎えを待っているのだろうかベンチに座る人など西口の喧騒とはうって変わって東口はのどかなものである。こちらは特に何か開発が進む訳ではないが、今年は平成27年度郡山駅東口周辺開発可能性検討業務と称する調査が行われるようだ。
その内容を見てみると、 「郡山駅東口周辺まちづくり構想に関する業務」の項目に「土壌汚染された土地の有効活用手法の検討」などとあるから保土ヶ谷化学の移転を前提として東口をどの様に開発できるかを調査するようだが、僕は現時点では東口の開発は反対である。それは地方都市において線路を挟んだ駅の両側がうまく発展しているところなどないからだ。例えば仙台駅東口は宮城野通りの整備や仙石線の地下化で見違えるほど綺麗にはなったが(仙台の専門学校にいっていた会社の先輩に聞くと昔はぐちゃっぐちゃだったとか)人通りは西口と比べ桁違いに少ない。新潟駅などは南口(新幹線ホーム側)にプラーカの開発を行ったものの経営破綻してしまっているのである。

郡山駅東口広場はのどかなもの
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政令指定都市レベルでもこのような状況だから郡山程度の都市で東口の開発を行ったら発展どころか西口をも巻き込んで郡山の中心市街地は共倒れになってしまうのではないか。そもそも現状で西口エリアがスカスカな状態にあるのだから、まずは西口エリアの発展に注力すべきだろう。郡山駅は新幹線と在来線が同じ建屋にあるという幸運にも恵まれているからそのメリットを最大限に活かすべきなのだ。
もし将来西口エリアが発展して手狭になって来たとか、保土ヶ谷化学が移転すると言う事になったならば、改めて東口の開発について検討すればいいだろう。調査をする事自体は否定はしないが、社会の変化が速い現代では前提条件が変わってしまい結局調査をやり直す必要があるだろう。

東口の最大のメリットは空いていること
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ただしこの自由通路だけは改修をしなければならないと思う。ハートビル法、交通バリアフリー法、バリアフリー新法などが入れ代り立ち代り施行されてだいぶ経つにも関わらず、バリアフリーの対応が全くなされていないのは問題であるし、意外と人の往来が多いので受益者もそれなりにいる事だろう。
あくまでこの東西自由通路は暫定的な措置だといってお茶を濁しているようだが、僕が働き始める前からこうだったから少なくても20年はこの状態にあり、とても暫定などとの言い訳は通用しない。
バリアフリー対応の為にエレベーターにエスカレーターの整備をするとともに、こんな変なところにあるぐらいならならここに動く歩道も設けるといい。さらに在来線の改札も作るなどすれば東口の利便性もあがり、駅への送り迎えなど交通の東口への分散も図れる。こちらは早急に対応すべきだ。

意外と人通りが多い東西自由通路
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追記
郡山駅東口周辺開発可能性の検討が正式に決まったので引用しておく。(月単価70万円として4人月の調査とはどの程度の物なのだろうか?)

【福島】玉野総合コンサルタントに委託/郡山駅東口周辺開発可能性の検討/UR(福島建設工業新聞社 2015/10/08)
 UR都市再生機構東日本都市再生本部は7日、簡易公募型競争(総合評価方式)で委託手続きを進めていた「平成27年度郡山駅東口周辺可能性検討業務」を開札。玉野総合コンサルタントが273万円(消費税別)で落札した。相札者はURリンケージ、日本設計。
 郡山駅東西地区のバランスの取れた発展を視野に、東口周辺開発の可能性を調査。PFIなど民間事業者との多様な連携形態も含めた事業手法等を検討する。駅東口周辺まちづくり構想として①検討区域の設定と現状把握②関係者意向、動向の把握③導入機能、土地利用ゾーニング立案④事業手法、事業展開イメージの検討などを行う。先進事例の収集や都市再生に関する技術的助言も含む。
 履行期間は28年3月25日。具体的な対象エリアなどは調査の中で詰めていく。

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Author:あさか野
郡山の行く末を思案するロスジェネ世代の郡山市民

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