超ゆるゆるな夏の始まり ビール祭り(サマーフェスタ)

郡山に夏の始まりを告げるビール祭り。一体どんな経緯やコンセプトを持つのかも、いつ頃から始まったのかも定かではないが、毎年7月25日前後の週の中頃から週末にかけて開成山公園で行われている。調べてみると実は今年で21回目となるそうだから意外と長い事つづいているようで、前述の通り趣旨の程は不明なのだが「ビール祭り」と称する事から暑気払いとばかりに、ビールを飲んで酔っ払って上機嫌になれればそれでイイではないかというとっても安直でゆるゆるなイベントだ。(別に僕はこういうのも嫌いじゃないぜ)
事実、夏=ビール=ドイツというイメージからか、ドイツ人の音楽隊に演奏をしてもらうあたりは、安直という以外に適当な言葉がみつからないし、そのくせ提供されるビールはキリン、アサヒ、サッポロであってドイツ産ビールが無いとか(サントリーが無いのはまさかいまだに東北熊襲発言が尾を引いている訳でもあるまい)、演奏をしてくれるドイツ人がただの飲んだくれで、いい加減酔っ払ってヘベレケになってるwだとかまぁツッコミどころは満載なのだ。

ビール=ドイツでドイツ人の音楽隊とは実に安直
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ひと演奏の後はもちろんビールで乾杯!飲んだくれドイツ人の面目躍如ですw
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そのビール祭りなのであるが、去年の事だったか外部監査人から市の税金から経費を出すのはおかしいだろうと噛み付かれてしまっている。その内容を以下に引用する。

朝日新聞デジタル 2014年3月27日03時00分
郡山市の開成山公園で毎夏開かれるビール祭り「サマーフェスタ」に郡山市が出している負担金を廃止すべきだ、などとする監査報告書がまとまった。市の包括外部監査人を務める橋本寿・公認会計士が27日、品川万里市長に提出する。

ビール祭りの主催者は、市と郡山商工会議所が主体の実行委員会。市が昨年負担した1860万円は会場費などにほぼ使われ、商議所の負担は半額以下の900万円だった。報告書は「この事業は商工会議所が会員企業などのために実施する単なるビアホールイベントにすぎない。会員企業からの協賛や会員会費でまかなうのが本来のあり方だ」と意見をつけた。

報告書にはこのほか、市営卸売市場の使用料減額措置の中止を求める指摘事項など10項目が盛り込まれた。包括外部監査は、監査委員が行う従来の監査制度が形骸化しているとの反省に立ち、1997年の地方自治法改正で制度化された。


ビールを飲んで酔っ払っているほうからすれば、そんな「こまけぇこたぁいいんだよ」といったところだろうが、市としては指摘を受けたからには、何らかの理由付け(言い訳というか屁理屈)は用意したのか今のところビール祭りは継続している。しかし、こういった指摘を受け冷や水を浴びせられた格好になったのは、やはりビール祭りの主旨が弱いと言う事や、市民生活のワンシーンとしてまだまだ根ざしきれていない事の裏返しではなかろうか。そこで、こういったつまらない指摘を受けないようにするにはどのような祭りにすればよいのかを少し考えてみたい。

飲んだくれドイツ人には任せられんっ!という事でスイングマーマレーズの皆さんの演奏
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これはビール祭りに限ったことではないが、同じく郡山で夏に行われるうねめ祭りや安積町の花火大会にも言えることなのだが、これらの祭りの全てがどうも内向きであると言う事だ。郡山の外から人を呼び込もうとする考えがこれっぽっちもなく、そのどれもが小さくまとまって行われる。あくまで市民向けにやるのだからそれでいいではないかと言う事なのかもしれないが、しかしこれは噂に過ぎないが商工会議所とつきあいのある企業は前売り券の割り当てがあるとか(あくまで噂だ)こういった前時代的なことでは楽しさも半減してしまうだろうし、それにそもそも外部監査人から指摘されるのは、ビール祭りを行うにあたり金銭的に持ち出しになるからであって、ならば収支をプラスにしてしまえば問題が解決するのだから、そうであるならばおのずと市民以外の人も広く呼び込める祭りにすればいいと言う事である。
無論ビール祭りを開催しない、あるいは監査人の指摘通り市は一切関与しないと言う事も考えられるが、しかしそれではただですら何も無い郡山は、ますますつまらない無味乾燥な都市になってしまう。

まずは開催する場所であるが、開成山公園の自由広場となっていてココに仮設のステージとテント(客席用)を設置して行われるが、どうもその雰囲気がしょぼく感じてしまう。まぁこれは日本人の特性なのかもしれないが、例えば夏の海水浴場にある海の家に代表されるような汚ねぇほったて小屋にのぼりを並べてといった具合が染み付いてしまっていて、イベントを行う側も参加する側もこういった事に対して何の疑念も抱かないのだろうが、しかしビール祭りにいってみればわかるがこの会場がかなりしょぼいのだ。このしょぼさを吹き飛ばす為にいっそのこと同じ敷地内にある開成山球場で行うのはどうだろう。実際去年に郡山で開催されたB1 グランプリは隣の陸上競技場で行われたが、なるほどスタジアムの活用のしかたについてそれは示唆に富むものだったと思えるのだ。別にビール祭りの会場は陸上競技場でもいいのだけど、ナイター設備があるから夜にやるイベントとしては開成山球場の方がおあつらえ向きだし、わざわざ野球場まで使ってやるとなれば何だが良くわからないけど盛大にやっているように感じる筈だ。同じ仮設ステージと客席用テントであっても球場内に設置すれば雰囲気もだいぶ違うものになるだろう。

テント張りの観客席はしょぼいがそれなりに盛況ではある
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こんなことを書くと外野の芝生が痛むとか非常につまらない意見が出るのだろうが、それなら人工芝に改修して野球に限らず各種イベントに使えるようにすればいい。何も野球場だからといって野球にしか使ってダメだと言う事はない訳で、野球は無論のこと各種様々なイベントが行われるようになれば、野球関係者だけではなく一般市民にとっても開成山球場に愛着が湧くことにもなる。
また、高校野球を行う球場が人工芝はないだろうとの声もあるかもしれないが、神奈川県大会などは人工芝の横浜スタジアムで行われるし別に問題はない筈だ。ついでに横浜スタジアムの名前が出たので触れておくと、この球場はよくイベントをやる球場なのだそうで(夏はTUBEのライブが恒例との事)、球場の活用の仕方などを横浜スタジアムから学んだらどうだろうか。

さて次は開催する日程についてである。冒頭にも書いた通り7月25日頃に行われるが、本来この頃になれば郡山でも梅雨が明けている筈なのだが、しかいここ10年くらいは温暖化の影響なのか梅雨が明けていない事も多くなってきていて、僕にはビール祭りは雨のイメージがある。幸い去年と今年は土日に限り天候には恵まれたようだが、そういう傾向が多くなって来ているのなら日程を少々ずらしておこなうのがいいだろう。まぁ開成山球場を会場にするという時点で夏の高校野球と期間がカブってしまうから、どのみちビール祭りの方はずらす必要がでてくるので、お盆休みということになるだろうか。お盆休みは正月とは違い、冬の気が引き締まるような冷たい空気もないし、新年を迎える厳かな感覚も全くなく、夏の暑さや気怠さのなか仕事も休みで気持ちがゆるゆるになっているところに、このゆるゆるなビール祭りは最適ではないかw。それにお盆休みだと息子や娘が家族をつれて帰省してくる事もあるだろうから、お盆期間中に開催されていれば親戚一同引き連れて行ける暇つぶしに持って来いだし、そうすれば長男の奥さんなどは食事の準備等もちょっとだけ休めるし、案外いい事づくめのように思えるではないか。

それから次に出し物いうことになるが、現状では地元の各団体に協力を頂いているということなのだろう。うねめまつりの記事にも書いたがこういったイベントに協力してくれるのは、報酬の有無に関わらず大変有難いことだとは思う。しかし、集客という視点で見ればこれまた安直であるが、お笑い芸人や、タレント、アイドルを呼んでくるというのが常道だと思える。例えば、市内にある小売店のイトーヨーカドー、イオン、S-PALなどは不定期にタレント等を呼んできて、それなりに集客効果を上げている。今年の3月頃だったか、S-PALのイベント広場が人混みで騒然としていた事があって一体何事なのかとおもったら、土屋アンナが来ることになっていたようなのだが、雪で飛行機が遅れていつ到着できるか分からないと言う事があった(結局来たのか来なかったのかは不明)。地方においては芸能人というのはまだまだ珍しいもので、人を呼び寄せる効果を持っているといえる。何も僕は地元団体の出し物を否定している訳ではなくて、役割分担でお互いに補完しつつやりましょうよということなのである。無論タレントを呼ぶにはお金がかかるが、しかし何の投資もせずに結果が出ることはあり得ないのだから、臆せずビール祭りを盛り上げる為、堂々と呼べばいいのだけの事だ。

地元有志のダンスパフォーマンス
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最後にビール祭りの告知やアクセスなどについてであるが、残念ながらこれは失格である。このネット時代にTV CMを盛大に流す必要もないしチラシやビラなどもバラ撒く必要もない。基本的にはビール祭りの日程とプログラムがまとまっているPDFあればよく、これを印刷するまでもなくそのままスマホで見ればいいのである。しかしそのネット上にはこれしか(プログラムが無い)載せられておらずこれではあまりにもお粗末に過ぎるだろう。そもそも商工会議所がどれだけネットに対しての認識をしているのか定かでないが、しかしこういう見方ができるとだけは述べておきたい。1995年Windows95の登場とともに普及しだしたインターネット。当時インターネットに手を出し始めた20代・30代だった人達はあれから20年を経て、それぞれ40代・50代の年齢となっている。さらにそれ以下の世代は既に学校教育にてネットを活用し学んできているのである。つまり50代以下は全てネット世代と言う事ができ、この事を鑑みれば極端な例えではあるが「ネットに無ければそれは存在しないも同じ」なのである。
それからアクセスについては、酒を供するイベントであるから基本的には路線バスを推奨すべきで、行きは市役所経由のバスは本数も多いからいいのだが、帰りが問題でビール祭りの終了が21時で郡山市役所から21時4分発のバスに乗ると、21時18分郡山駅前到着になるが、残念ならがほとんどの最終バスが出た後になってしまう(郡山駅前発の各方面の最終は20時45分~21時15分に集中している)。福島交通も最近ではある意味であざとくなって来ているから(これはいい意味でとっていただきたい)、需要があるとなれば臨時バスぐらい出すようになるだろうが、現状ではそうなっていないので、ビール祭りの終了時刻の繰り上げなども検討しなくてはならないだろう。きちんとしたイベントであるならば、勝手に来て勝手に帰れという訳にはいかないのだ。

以上ざっとビール祭りについて考察してみた。その詰めの甘さから外部監査人の突っ込みが入ってしまっているが、福島県にある都市の雄であるからこそ、現状の内向きでしょっぺぇ祭りから脱皮し、市民はもとより市外からも人を呼べる盛大なイベントに成長する事を期待したい。
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郡山の行く末を思案するロスジェネ世代の郡山市民

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