入札は行われたものの... 旧ダイエー(トポス)跡

大町にある旧ダイエー(トポス)跡。ダイエー撤退後20年もの長きに渡り放置され、郡山駅前衰退のシンボルとでもいうべき有り難くないレッテルを貼られた状態にある。閉鎖後は一時期簡易的な交番のようなものが入ったりした事もあったようだが、基本的には閉鎖されたまま往年の賑わいは夢の跡となり、郡山市民の間には「ダイエー跡=廃墟」のイメージが刷り込まれているのではないだろうか。
さてそんな状況の中、以前にも取り上げた通り東日本大震災から2年後の2013年別館の解体を実施し、約3年後の今年2月は売却に向け入札が実施されるなど、少し動きが見られたので今回取り上げてみたい。

ダイエー跡。屋上の看板が再び描かれる事はあるだろうか?
ダイエー跡

このダイエー跡正式には「郡山大町センタービル」といい、本館と別館から構成される。本館は大町、別館は駅前(アーケード商店街)に位置しそれぞれの建て屋を3階と4階にある連絡通路(渡り廊下)で道路を跨ぐ形で繋がっていた。地権者6人と郡山大町センタービル株式会社(おそらく地権者が株主の会社組織としたものだと思われる)が所有していることになっている。
まず動きがあったのが別館の方だ。震災により損傷を受けた為、解体の方針が打ち出され連絡通路とともに解体が実施された。別館の解体が終わると程なくして、今度は本館の土地建物と解体の済んだ別館の跡地が所有者の意向により売却に向けて入札が実施される。それに対し何件かの応札がありその中から優先交渉権者が決定したとの事だ。ただし優先交渉権者は公開されていないので不明だが、県内の不動産関連の企業だとされる噂がある。

解体された別館跡地と残る本館
ダイエー別館跡地

今まで全く動かなかったものが、震災を機に急に話が進展し一体どうしてしまったのか、いやどうかしてしまったのかもしれないが、だがしかし経緯はどうであれダイエー跡の再利用に進展がみられるのだから喜ばしい限りだと思っていたのだが、なんと実はこの物件問題大有りで、入札によって20年間塩漬けにされた理由というのが明らかになったのだ。

なんでもこのビルを所有している郡山大町センタービル株式会社が、市税を滞納しており郡山市から土地建物を差し押さえられている状態にある(ダイエー撤退によりテナント収入が途絶え固定資産税の支払いが出来なくなったのだろう)。さらにどういう訳かダイエーが債権者(抵当を持っているようだ)になっているというのだ。なぜダイエーが抵当を持っているのかその経緯は当事者のみぞ知るといった所だろうが(ウワモノはダイエーに作ってもらったとかいう事なのだろうか?)、気掛かりなのはそれがこのダイエー跡地利用に影響を及ぼすのではないかと懸念される事だ。

無論、優先交渉権を得た落札者にはその内容は伝えてあるだろうが、仮に土地建物を取得したとして残る本館の建物も地震でそれなりに損傷を受けた筈で、建て直すにしろ修復するにしても結構な費用がかかるだろうし、さらに滞納している税金や債権の負担まであるとなれば、なんだか売却自体の雲行きが怪しくなってきたように思えてしまうのだ。

実際のところ差押さえと債権のそれぞれをどうにか処理しなけならない訳で、例えばダイエーには債権放棄をしてもらい郡山市にも差押さえを解除してもらう等の離れ技というかもう反則技に近いような処理をするしか無いように思える。但しこんなことをすれば税金を棒引きいいのかといった声も出てくるだろうし、ダイエーだってただは損をしたくも無いだろう。しかし、これ以上先送りしたとしてどうせ金を回収できる見込みなど無いのだから(20年もの間塩漬けにされた事がそれを証明している)もう先送りなどせず、ある程度のところで手を打ちダイエー跡地再活用によって各当事者達の懸案事項が解決される事や、落札者がこの地で行う事業により市民もそのサービスを受益する形によって少しでもプラスになればよしとすべきではないだろうかという事を結論としたい。

最後に一市民としてはダイエー跡地が活用され(建替えされれば一番いいのだがそこまで行かなくとも)、廃墟から復活し屋上の白い看板に再び広告が描かれる日がやってくることを切に願うものである。
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郡山の行く末を思案するロスジェネ世代の郡山市民

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